荘則棟は先日亡くなった中国の名選手。
「ミスター前陣速攻」と呼ばれ、1961年、63年、65年と
男子シングルス世界選手権3連覇を果たしています。
決勝の相手はいずれも中国の
李富栄。
1960年代前半、荘則棟と李富栄の2人は、
無敵ともいって良い存在でした。
ところが1966年5月頃より始まった文化大革命によって
中国は世界選手権に出場できなくなってしまいました。
再び荘則棟が登場するのは、
1971年に名古屋で行われた世界選手権大会。
鬼神の強さで男子団体戦の中国優勝に貢献します。
下に紹介するのは
1965年のリュブリャナ大会。
第28回世界選手権大会の
荘則棟vs李富栄の試合です。
現在のリュブリャナはスロベニアの首都ですが、
当時はユーゴスラビア社会主義共和国連邦に所属していました。
同じ中国式前陣速攻とはいえ、
バックハンドを使う
荘則棟(246番)に対し、
プッシュで応じる
李富栄(247番)、
スタイルの違いが面白いですね。
ビデオをみて意外に思うのは、
案外、両者とも回り込んでのフォアハンドを多用しており、
キチンと踏み込んで打っていること。
基本通りともいえます。
それにしてもレベル高い!